1948-09-20 第2回国会 衆議院 不当財産取引調査特別委員会 第58号
この融資につきましては審査調書というものができておりまして、この審査調書によりますと、「すなわち当社はその前身たる日本海外漁撈更生組合の名において、二十二年三月本金庫に対し右借入申込みをなしたるものなるが、経営陣の弱体、資金計画並びに起業計画の杜撰等の事由により一應拒絶せられたり。
この融資につきましては審査調書というものができておりまして、この審査調書によりますと、「すなわち当社はその前身たる日本海外漁撈更生組合の名において、二十二年三月本金庫に対し右借入申込みをなしたるものなるが、経営陣の弱体、資金計画並びに起業計画の杜撰等の事由により一應拒絶せられたり。
この融資問題については、もと外地から引揚げられました武田巖というような人々が、日本海外漁撈更生組合という名前のもとに融資の運動を復興金融金庫へいたしたのでありますが、その結果この人々がその事業にも適切でないのみならず、人物的にも適当でないという意味から、この海外漁撈更生組合に対しては金融をしないということに決定ができた事実があるのでありますが、この点は御承知ございませんでしようか。
○明禮委員 それでは、その後日本海外漁撈更生組合を立直しまして、これを日本海洋漁業株式会社といたしまして、そうして一千万円の融資が行われておるのでありますが、この点も御承知はございませんでしようか。
十分調査の上確信を得たる場合に貸出しのことというのは、これは今の日本海外漁撈更生組合のことを言うのですね。
○根本証人 それは最初日本海外漁撈更生組合から申出がありまして、その問題が三月の第二回目の金融のときと思いましたけれども、日本銀行の融資懇談会に上程されましたときに、この海外漁撈更生組合は当時は名称ははつきりしていなかつたと思いますけれども、資本金二百万円の株式会社に改組する準備中である、從つて当然日本海外漁撈更生組合は近き將來において日本海洋漁業株式会社――資本金二百万円の株式会社に振りかわるものであるということがはつきりしておるのであります